労働慣行

基本的な考え方

伊藤園グループは、すべての役員、社員等が国内外の法令および社内規程等を遵守のうえ、企業経営および業務遂行の適法かつ適正性の確保に努めます。また、消費者をはじめ投資家、取引先、地域社会の方々など皆様からの期待を真摯に受け止め、誠実に応えていきます。

人事・福利厚生

伊藤園グループでは、社員の生活の充実は、会社における仕事の充実にもつながるものととらえています。ワーク・ライフ・バランス(社員の仕事と生活の調和)を推進し、誰もが働きやすい職場づくりに向けた環境整備や各種制度の拡充を図っています。

働きやすい職場環境への取り組み

伊藤園では、職場環境の総合的な問題および改善策を検討し、より良い職場環境をつくるため、職場環境改善推進委員会(原則年2回実施)を設置しており、ここでの検討事案は執行役員会へ提言しています。 また、全社の実態を把握し、改善策へ反映させるため、委員会のもとには、各事業所の代表者による地区委員会(2020年度は28回実施)が設置され、労働時間・職場の安全・衛生管理などの課題や今後の働き方の見直しについて意見交換をしています。 社員一人ひとりが日ごろから職場の諸問題に対して改善意識を持ち、社内の協力体制を築きながら自主的に職場環境の改善に取り組んでいます。
加えて、伊藤園では、毎年全社員を対象に各種制度や職場環境に関して意識調査を実施しています。調査結果は、担当部署にて分析・整理を行い、職場へのフィードバックを行うとともに、人事制度の見直しや職場環境の改善に役立てています。

ライフイベントに対応した支援制度

伊藤園で働く社員およびその家族の各ライフイベントに対し、「勤務制度」・「福利厚生制度」・「賃金制度」等の各種制度面から総合的に支援できるよう、 「ファミリーサポート制度」を2017年度より開始しました。直近の取組みとしては、育児休業の拡充(一部有給化)や病気との両立支援(柔軟な働き方)、不妊治療への支援(休職・補助金)や介護に対する支援(時間や日数を短縮できる勤務制度、介護専用相談窓口の設置)を制度化し、安心して働き続けることができる環境の整備を図っています。

次世代育成支援

伊藤園では、社員の育児休業取得について、すべての社員が積極的な制度活用を図れるよう、行動計画を定め、着実に実施してきました。その結果、2010年、2015年、2020年と3回にわたり、次世代育成支援対策推進法に基づく基準適合一般事業主の認定を受けました。現在、2021年5月からの新たな行動計画を策定し、取り組みを継続しています。

70歳まで働ける仕組みづくり(定年延長)

伊藤園は、これまで60歳の定年後も、最大5年間勤務できる再雇用制度を設けていましたが、社員が安心していきいきと働くことができる環境を整備するため、2022年5月から65歳を定年とする定年延長が決定しています。 さらに、満65歳以降、勤務の継続を希望する社員については、社員の望む働き方を確認したうえで、 職場とのマッチングを行い継続して勤務ができるように調整します。これまでに培った経験や知識、ノウハウをさまざまな職場で発揮できる環境を整え、70歳まで健康でいきいきと働ける仕組みづくりを推進していきます。

働き方改革の実現

伊藤園では、多様な人材が柔軟な働き方を選択できる環境を整備し、社員全員が70歳までいきいきと働くことができるようにすることで、会社全体の活性化と社員の生産性の向上を目指します。 また、職場環境改善推進委員会等の組織を通じて常に職場環境、業務の効率化など、社員の労働環境の改善を実施しており、労働時間の削減も進んでいます。また、有期雇用社員の社員転換制度やエリア採用などを継続して行っています。社員が働きやすく働きがいのある職場を整備することで、ワーク・ライフ・バランスのより一層の推進を図ります。
伊藤園の離職率は、2018年度4.7%,2019年度3.7%,2020年度3.0%となっています。
入社5年目までの社員を対象に年次別教育を実施し、若年層に対するキャリア支援教育を強化するなど、CDP支援と人材育成に対する取り組みをより一層強化しました。入社から退職まで社員が成長を実感できる仕組みを整備し、定着率のさらなる向上を目指します。

従業員の健康・安全

健康経営に関する取り組み

伊藤園では、従来より社員の健康保持・増進に対する方針として「健全かつ安全な職場の維持」を掲げ、社員と家族の健康保持・増進に向けた取り組みを行ってまいりました。

今回、この取り組みを強化するために社員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践する「健康経営」の観点から、『伊藤園グループ いきいき健康宣言』を策定しました。 また、2021年3月には『健康経営優良法人2021(大規模法人部門)』の認定を取得しております。推進体制として、まずは全国各拠点に健康経営担当者(衛生推進担当者)を任命し、 そこから発生した健康課題については職場環境改善推進委員会・全社安全衛生委員会・産業医・保健師・健康保険組合連携の上、取締役会にて審議し、健康経営の推進状況を定期的に確認できる仕組みを整えています。

今後も、社員の健康保持・増進の支援体制を強化するとともに、社員自身の健康に関する意識を高め、長期ビジョン「健康創造企業」に向けて持続的な成長を図るために、社員一人ひとりが健康でいきいきと働くことができるような取り組みを積極的に行っていきます。

健康管理の取り組み

伊藤園では『伊藤園グループいきいき健康宣言』の理念の実現に向け、社員の健康管理において各種取り組みを行っています。考え方としては、社員一人一人の健康状態に合わせ「予防」「指導」「治療」「両立」の観点から、個別にそれぞれ合った支援を行っています。具体的には、全社員の健康診断項目において、 法定項目以上の定期健康診断の実施、胃内視鏡検査、ピロリ菌検査などのがん検診を実施しています。(2020年度 健康診断受診率100%、精密検査受診率97.3%)また補助金制度としては、婦人科健診、禁煙治療、睡眠時無呼吸症候群、歯科健診などにかかる費用補助を行い、予防及び早期発見を重視した取り組みを強化しております。さらに社会的課題となっている認知症への理解を深める活動の一環として、一定社員に対して会社負担で「MCI(軽度認知障害)スクリーニング検査」を行い、全国の拠点では各自治体で開催される「認知症サポーター養成講座」を受講するなど、健康に関する活動にも積極的に取り組んでいます。
また、配偶者の人間ドックに対する補助金制度導入やスポーツクラブと法人会員契約を結ぶことで、社員だけでなくその家族の健康づくりも支援しています。
産業医や保健師によるカウンセリングや「24時間健康・医療相談、メンタルヘルス相談窓口」を外部に設置し、社員やその家族の健康相談や心の悩みの解消に向けた支援体制も整備しています。
加えて、心とからだの健康維持増進の一環として、事業所規模にかかわらず、すべての事業所でストレスチェックを実施しています。 結果については、社員のプライバシー保護の徹底を図るとともに、必要に応じて支援を活用できるよう、上記のような窓口を提示しています。 さまざまな労働衛生テーマについて、産業医から講習を受けるなど、社員の健康に配慮しています。

安全衛生

伊藤園は、労働安全の継続的な向上に取り組んでいます。2020年度の労災発生件数は115件でした。労災事故が生じた場合には労災事故報告書による原因分析を行い、再発防止に努めています。
また、労働者の健康障害防止の基本対策等を行うため、本社部門および50名以上の事業場に衛生委員会、 生産本部に安全衛生委員会を設置し、職場の安全対策や熱中症・感染症対策・心身の健康保持・増進などの労働衛生テーマについて産業医から講習を受けるなど、 社員の健康にも配慮しています。
安全衛生に対する管理体制の整備を目的として、従業員の健康・労働安全衛生に関する分野を担当する取締役が委員長を務める全社安全衛生委員会を設置しています。
また、コロナ禍においては、安全対策強化のためウイルス感染対策室を設置し、感染防止と確実な事業継続を前提としたウイルス感染防止対策に取り組んでいます。

労働災害防止対策の取り組み状況や、健康診断の受診結果など従業員の健康や安全衛生に関わる事項については、毎年人事部が執行役員会に報告しています。 2020年度は合計7回、状況の報告を行っています。今後、労働災害件数ゼロを目標として、さらなる強化を図っていきます。

労働時間短縮・有給休暇取得促進への取り組み

伊藤園では、労使間の協定に基づいた労働時間などを踏まえ、従業員が過重な勤務とならないように管理をしています。具体的には、業務の効率化を目的として自販機オンラインシステムの導入や連続5日以上の有給休暇の取得を促進しています。 この結果、2020年度は有給休暇取得率53.9%(2019年度比 +1.9%)、月平均残業時間22.6時間(2019年度比−17.5%)につながりました。 今後も労働時間短縮、更なる有給休暇取得促進に向けた取り組みを強化していきます。

健康・安全に関する教育

伊藤園では、健康・安全に関する教育を、管理職向けの職位別教育に加え、各部署の代表者によって選出される衛生委員会や職場環境改善推進委員会の各委員を通して全社員に周知・徹底しています。 伊藤園の度数率は2020年度1.69となっており、引き続き全社的な安全確保対策に取り組んでいきます。具体的には安全週間・衛生週間の実施や各種発信文書による社内の啓発活動、また職場の代表者による委員会などを設置し、職場安全調査とその結果の共有化を行うことで、職場環境の改善とその実施に取り組んでいます。

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※労働災害による死亡者数は0名です。

交通安全の推進

伊藤園は、ルートセールスで車両を使用する営業社員が多いため、交通ルールの遵守や運転マナーの徹底を含めたコンプライアンス教育を実施しています。また、安全運転を推進するため、テレマティクスの設置や教育の徹底を図り、「事故ゼロ」を目指しています。

人材育成

伊藤園グループは、最も大切な財産は「人」であるという考え方に基づき、人材育成に力を入れています。その中でも、伊藤園独自の「自己啓発」を設け、社員のやる気を支援するさまざまな制度を整備しています。また、資格別、職位別、年次別、職種別などの教育制度と併せて人材育成に取り組んでいます。

教育等概要

  • ・職位別教育
    各職位(役職)の役割を遂行する上で必要とされる能力・判断等の向上を図る教育。
  • ・資格別教育
    各資格で必要とされる知識、スキル等を付与する教育。
  • ・年次別教育
    会社の理念・方針等の理解および自身の方向性の再確認に基づきキャリア形成を図る教育。
  • ・職種別教育
    各職種に求める専門知識と実務能力等の向上を図る教育。
  • ・自己啓発制度
    有能な人材育成を図るため、自己啓発の機会を提供し、必要に応じて費用の全額もしくは一部を援助する制度。

教育・研修時間等

能力開発部が主管する集合教育・研修実績

(年度)

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年間受講人数(人) 1,935 17,787 34,492
総受講時間(時間) 446 街路灯 PANASONIC NNY22196-LF9 270
総実施回数(回) 74 57 89

※2019年度よりe-learning含む

伊藤園大学・伊藤園大学院

1989年に創設した社内研修制度「伊藤園大学」では、営業、財務、マーケティング、組織などのカリキュラムから社員が学びたい内容を選び、 知識の習得を目指して1年間、課題やグループ討議に取り組みます(2020年度卒業者数748名)。2009年には「伊藤園大学院」も開設し、さらなる自己啓発に取り組む社員が経営感覚を身に付ける場として活用されています(2020度卒業者数17名)。
2020年度は新型コロナウイルス感染症のため、全ての研修をオンラインで実施いたしました。

グローバル人材の育成

伊藤園グループは、「世界のティーカンパニー」を目指し、国内外で活躍する社員育成の強化に努めています。
グループ企業と連携した海外研修生制度においては、プレエントリー制度を導入しており、プレエントリー期間中に英会話等の語学資格取得やグローバルビジネス知識の習得等を支援し、グローバルで活躍できる人材の育成・強化を図っております。また社内公募制を実施し、海外で活躍したいという社員の夢の実現をサポートする仕組みを導入しております。「世界のティーカンパニー」を実現できる社員を育成していきます。

キャリア形成育成支援

伊藤園では、キャリア形成を支援する目的で、さまざまな仕組みを設けています。公的資格の取得援助制度に加え、年次別教育制度として、新入社員フォロー研修のほか、入社2年目、5年目、35歳、45歳時にこれまでのキャリアを振り返り、今後のキャリア目標や計画を考えるプログラムを導入しています。また、教育に加え、50歳、55歳、59歳、60歳時に今後のキャリア等に関する個人面談(相談)も実施しています。

伊藤園ティーテイスター社内検定制度

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社内提案制度

伊藤園グループでは、職種にかかわらず全社員が新しい製品や販売促進の提案などができる「Voice制度」を設けています。 2019年度の提案件数は、9,462件でした。この制度を通じて、全社員が「今でもなお、お客様は何を不満に思っていらっしゃるか」を常に意識するとともに、優れた提案には社内表彰を行うことで社員のモチベーション向上にも寄与しています。

平等な機会・公正な評価

伊藤園グループでは、年齢、学歴、性別などに左右されることなく、教育、配置、業務の平等な機会が与えられ、さまざまな職場の経験を通してキャリア形成を図っています。
また、評価においては、社員の行動・業績を自己評価したうえで、直接・間接の上司による多段階評価を実施しています。結果は本人にフィードバックするとともに、次年度の目標設定に反映させています。

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伊藤園グループでは、さまざまな人が働きやすく働きがいを持って仕事に取り組める職場環境づくりに取り組んでいます。

男女機会均等

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伊藤園の2021年5月時点の男女別従業員比率は、男性が88.9%、女性が11.1%です。女性の勤続年数は年々上昇傾向にありますが、お客様を訪問し製品の積み下ろしなどの納品業務を伴うルートセールスが主体となる営業形態のため、 男性の比率が高いのが現状です。今後も職域の拡大や能力発揮の機会を増やすなど、男女ともにいきいきと働くことのできる職場づくりに努めていきます。

(名)

2020年 2021年
男女別従業員数(※) 男性 4,907 (88.9%) 4,809 (88.9%)
女性 615 (11.1%) 600 (11.1%)
合計 5,522 5,409
男女別管理職者数(※) 男性 1,091 (97.9%) 992 (97.2%)
女性 23(2.1%) 29 (2.8%)
合計 1,114 1,021
新卒採用者数 男性 161 (78.5%) 80 (88.9%)
女性 44 (21.5%) 10 (11.1%)
合計 205 90

※いずれも5月1日時点

障がい者雇用

伊藤園では、2021年6月時点で、135名の障がいのある社員がさまざまな職種で働いており、2020年度の障がい者雇用率は2.48%となりました。定着率の向上を図るため、採用前に事前実習を実施し本人と職場の適性を確認しています。入社後は人事部門の専属指導員による定期面談や職場・地域の支援センターとの連携により、障害特性を理解した上で働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

グローバル人材の採用・育成

伊藤園グループは「世界のティーカンパニー」を目指し、外国籍社員の採用活動を進めています。
グループ企業と連携した海外研修生制度においては、プレエントリー制を導入しており、プレエントリー期間中に英会話等の語学資格取得やグローバルビジネス知識の習得等を支援し、グローバルで活躍できる人材の育成強化を図っています。また社内公募制を実施し、海外で活躍したいという社員の夢の実現をサポートする仕組みを導入しております。「世界のティーカンパニー」を実現できる社員を育成していきます。

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